みなさんこんにちは。
藤沢市の歯医者【Ken歯科】です。
マウスピース矯正は取り外しができるため、食事の際には外してから、今まで通り食事を楽しんでいただくことが出来ます。
ただし、食事や飲み物を摂る際のポイントがいくつかありますので、ご紹介します。
目次
■食事をする時のポイント
・マウスピースを必ず外す
マウスピースは薄い素材で作られているため、違和感が少ないですが、食事の際につけたまま噛むとマウスピースが割れたり、変形したりする恐れがあります。
食事の際には必ずマウスピースを外してから食べるようにしましょう。
また、食後そのままマウスピースをつけると、汚れがマウスピースの中に入り込んだままになるため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
食後にマウスピースをつける際には、必ず歯磨きをしてからつけるようにしましょう。
・違和感がある時は、硬い物は控える
初めて装置をつける時や新しいマウスピースに交換した時は、歯に力がかかります。
2~3日をピークに徐々に落ち着いてきますが、違和感が出る場合があります。
この時、歯が動いているため、歯の周りの組織が敏感になっていることが多いです。
そのため、硬い食べ物を食べると、力がかかって痛みが出やすくなってしまうため、違和感がある時は硬い物は控えましょう。
■飲み物がマウスピース矯正に与える影響
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
マウスピースをしていると、歯の表面に唾液が付着する機会が少なく、歯の石灰化や汚れを流す働きがほとんどありません。
マウスピースをしたまま糖分を含む飲み物を飲むと、飲み物がマウスピースの隙間から入り込むことがあります。
マウスピースの中は空気が少ないため、細菌が好む環境になっており、菌が増殖しやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
・マウスピースに着色する可能性がある
マウスピースをしたまま飲み物を飲むと、マウスピースに着色する原因となります。
洋服にも付くと落ちにくいブドウジュースや赤ワイン、コーヒーなどは特に着色しやすいため、これらを飲む際にはマウスピースを外してから飲みましょう。
・マウスピースが変形する可能性がある
マウスピースは熱で変形する素材で作られているため、熱い飲み物を飲むと変形してしまう可能性があります。
変形すると、マウスピースが浮いたり、はまらなくなったりすることがあります。
その場合には、マウスピースの作り直しが必要です。
マウスピースの製作には数週間かかるため、その分治療期間が延びてしまいます。
■マウスピースを装着したまま飲んでもOKな飲み物
マウスピースを装着したまま飲んでもOKな飲み物は、水や糖分を含まない炭酸水です。
糖分を含んでいないお茶類も着色しやすいため、外してから飲みましょう。
■マウスピースを装着したまま飲んではNGな飲み物
・ジュースなどの糖分の多い飲み物
スポーツドリンク、炭酸の入った甘い飲み物、乳酸菌飲料、野菜ジュースなど
スポーツドリンクにはアミノ酸などの酸性成分が含まれているため、むし歯のリスクがあります。
また、糖分が多く含まれている飲み物は、マウスピースに入り込むとむし歯のリスクが高まります。
・着色しやすい飲み物
コーラ、紅茶、緑茶、コーヒー、赤ワインなど
コーヒーやお茶に含まれているポリフェノールなどが着色の原因になります。
・変形しやすい飲み物
熱いスープ、熱いコーヒー、熱いココアなど
60度を超える飲み物は、マウスピースを変形させる可能性があります。
【飲食のポイントを抑えてマウスピース矯正をしましょう】
マウスピース矯正をしている時は、マウスピースを外していれば基本的に何でも飲食して問題ありません。
ただし、頻繁に糖分の多い食品を食べたり、糖分の多い飲み物をダラダラ飲んだりすると、むし歯になりやすい環境を作ってしまいます。
マウスピース矯正をしていると、間食が減ったという方が多いですが、この機会にむし歯になりやすい食生活を改善することをおすすめします。
マウスピース矯正に関する疑問などがありましたら、お気軽にご相談ください。