みなさんこんにちは。
藤沢市の歯医者【Ken歯科】です。
「マウスピースを忘れてしまって長時間つけることができなかった……。」
「旅行中にマウスピースを紛失してつけられなかった……。」
マウスピース矯正は装着時間が決められているため、長時間つけられないと不安になる
こともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、マウスピース矯正のつけ忘れについてお話させていただきます。
目次
■ マウスピース矯正の装着時間は?
マウスピース矯正の装着時間は、1日20~22時間です。
そのため、食事や歯みがきの時間以外は就寝中も装着が必要になります。
ブラケット矯正の場合、固定式のためずっと矯正力がかかっていますが、マウスピース矯正は取り外しができるため、その時間は矯正力がかかっていません。
歯は元に位置に戻ろうとする「後戻り」があるため、矯正力がかかっていない時間が長くなってしまうと、歯が元の場所に戻ってしまうことがあります。
マウスピースを長時間装着するのは、後戻りを防止する目的もあります。
■ マウスピースを1日つけ忘れた時の影響
1枚のマウスピースで歯が動く距離は、1週間で0.25ミリ程度です。
そのため、1日に動く距離は0.035ミリ程度のため、1日装着をしない場合でも後戻りの問題はほとんどありません。
ただし、歯に矯正力がかかっていないため、交換する予定の日数を1日延ばす必要があります。
つけない時間や期間が増えてしまうと、治療計画通りに歯が動かなかったり、後戻りをしたりする可能性があるため、決められた装着時間を守りましょう。
■ マウスピースを数日~1週間程度つけ忘れた時の影響
マウスピースを数日~1週間程度つけ忘れた場合には、治療計画通りに歯が動かず、後戻りが起きている可能性があります。
その場合、マウスピースに浮きが出てきたり、マウスピースが合わなくなることも考えられます。
合わないマウスピースを無理につけると、治療計画とは違う部分に矯正力がかかってしまうため、歯科医師に相談してどのように対処したらよいか確認しましょう。
■ マウスピースのつけ忘れが多いタイミング
◎食事のあと
食事の時にそのままマウスピースを装着していると、変形してしまうため必ず外します。
そのため、食事のあとにつけ忘れてしまうケースが多いようです。
マウスピースをつける前は歯みがきもしますので、食後にすぐ歯みがきをする習慣をつけると、むし歯や歯周病の予防効果も期待できます。
食後はマウスピースのつけ忘れが多いことを意識して、歯みがき後すぐにマウスピースをつける習慣をつけましょう。
◎違和感や痛みがある時
新しいマウスピースに交換した時は、一時的に痛みや違和感がある場合があります。
これは歯が動いている証拠のため2~3日は違和感があることもありますが、徐々に慣れていきます。
矯正が進んでいる時期のため、頑張って装着しましょう。
歯が動いている時期は、強い力がかかると違和感を強く感じやすいため、固い物を食べたりすることは控えましょう。
■マウスピースのつけ忘れを防ぐ方法
◎1つ前のマウスピースを持ち歩く
旅行や出張など数日外出する場合には、思いがけずマウスピースを紛失してしまうことがあります。
家にいない時は、マウスピースがないとその期間は装着ができなくなってしまいます。
もしも、紛失したり、破損したりした時のために1つ前のマウスピースを持ち歩いておくと安心です。
■ マウスピースの装着時間は大切
マウスピース矯正は、1日20~22時間の装着時間を見込んで治療計画を立案しています。
そのため、決められた装着時間はマウスピースをつけていないと、治療計画通りに歯並びが動かないことがあります。
また、マウスピース矯正は取り外しができるため、食事や歯みがきを今まで通りできるメリットがありますが、正しく装着しないと、治療期間が延びてしまう原因にもなってしまいます。
マウスピース矯正は、患者様の協力が必要な矯正のため、マウスピースの装着時間を守って理想の歯並びになるように頑張りましょう。