みなさんこんにちは。
藤沢市の歯医者【Ken歯科】です。
矯正で歯並びが整った後にキレイな歯並びを維持するための「保定期間」があります。
この期間は歯並びを整える期間と同様に、矯正の中で大切なステップです。
そこで今回は、歯科矯正の保定期間について詳しくご紹介します。
目次
■整った歯並びを維持する保定装置(リテーナー)とは
歯並びが整ったばかりの時期は、歯が矯正前の元の位置に戻ろうとする「後戻り」の可能性があります。
矯正治療が終わった後に後戻りを防止するための装置が「保定装置」です。
保定装置は、取り外し式の装置を使うことが多く、食事や歯みがきの時以外は装着することが推奨されています。
後戻りの心配が少なくなってきたら歯科医師の指示の元、装着時間を夜だけにするなど、だんだん短くしていく場合もあります。
■保定期間はいつまで?
保定期間は、基本的に矯正した期間と同程度といわれています。
ただし、矯正をしてもしていなくても、歯は少しずつ動く可能性があると考えられています。
たとえば、毎日の食事や歯ぎしりなどでかみ合わせのバランスが少しずつ変化していく可能性があります。
また、加齢などでお口の環境が変化することもあるため、2年程度が経過した後も最低週に1度程度は寝る時に保定装置を入れて、きつくないか確認すると安心です。
■保定期間中の通院頻度
保定期間に入ったばかりの時期は、歯が後戻りをしやすい時期です。
最初の時期は、1~3ヶ月に1回程度の頻度で通院すると安心です。
その後、歯が安定してくると少しずつ期間を延ばしていき、6ヶ月に一度程度の頻度になることが多いです。
当日は歯並びが動いていないかを確認して、保定装置に問題がないかをチェックします。
矯正期間中のように、1ヶ月に1度程度通院するようなスケージュールではありませんので、通院頻度は少なくなります。
■保定装置をしないとどうなる?
保定装置をつけていない時間が長くなってしまったり、歯科医師から指示された時間を守らなかったりすると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」の可能性が高くなります。
せっかく整えた歯並びが元の位置に戻ろうとしてしまうため、矯正が終わったからといってすぐに矯正装置がなくなるわけではないことを理解しておきましょう。
後戻りが起きると、保定装置が合わなくなる、保定装置を入れると痛みが出る場合もあります。
今まで利用していた保定装置が使えなくなり、状態によっては再度矯正が日必要なケースもあります。
保定装置は、歯科医師の指示通りきちんとつけることが大切です。
■ 保定装置の種類
◎マウスピースタイプ
取り外し式の透明のマウスピースタイプは、全ての歯を保定できるようになっているため、部分的な保定ではなく、全体的な安定を得ることができます。
透明で目立ちにくい特徴がありますが、かみ合わせ部分も覆っているため、劣化で作り直しが必要な場合があります。
◎取り外し式の装置
歯全体をワイヤーで囲むタイプの取り外し式装置もあります。
食事や歯みがきの時に保定装置を外すことが可能です。
歯の表面についていたブラケットは外すため、表側矯正の時より装置は目立ちにくくなります。
◎固定式の装置
歯の裏側にワイヤーで固定するタイプです。
固定式のため、保定期間が終了するまで基本的に装置がついたままになります。
そのため、装置周辺に汚れが残らないように注意してセルフケアをすることが大切です。
■ 後戻りに悩まないために保定装置を使いましょう
歯並びを整える矯正期間が終わった直後は、歯が元の位置に動きやすい時期です。
矯正治療で整えた歯をキープするために、保定装置は重要な役割を担っています。
もし「保定装置が合わなくなってきた」「一部の歯が動いてきた」など気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。