
みなさんこんにちは。
藤沢市の歯医者【Ken歯科】です。
「早く食べなさい」
「しっかり噛んで食べようね」
お子様の食事中、こんな言葉をかけた経験がある保護者の方は多いのではないでしょうか。
よく噛んで食べることは、マナーの問題だけでなく、子どもの体の成長や健康、そしてお口の機能発達に深く関わる大切な生活習慣です。
噛む回数が増えることで、消化がスムーズになるだけでなく、むし歯の予防や顎の発育、発音の安定など、さまざまな良い影響が期待できます。
そこで今回は、何回噛むのが理想なのかをはじめ、子どもがよく噛むことで得られる効果やメリット、さらに消化機能やむし歯予防との関係について解説していきます。
目次
■「よく噛む」って言うけど…子どもは何回噛むと良いの?
「一口につき30回噛むのが理想」と耳にすることがありますが、成長途中の子どもに対して、厳密に回数を細かく意識させる必要はありません。
大切なのは、食べ物がしっかり細かくなり、無理なく飲み込める状態になるまで噛むことです。お子様は、やわらかい食感の食品を選びやすい、噛まずに丸のみする習慣がつきやすい、つい急いで食べてしまうなどの傾向が見られます。
そのため、「何回噛みなさい」と数を数えさせるよりも、食事のペースを落とす環境づくりや、自然と噛む回数が増える食材を取り入れることのほうが、無理なく「よく噛む習慣」を身につけやすくなります。
■よく噛むことのメリット① 消化をサポートし、胃腸への負担を減らす
噛む回数が増えると、食べ物が細かくなり、唾液とよく混ざります。
唾液には消化を助ける酵素が含まれており、よく噛むほど消化がスムーズに進むという効果があります。
お子様がよく噛んで食べることで、胃腸への負担が減ったり、栄養の吸収効率が高まったりする効果が見込めます。
また、お腹の張りや消化不良を防ぎやすいといった良い影響も期待できます。
■よく噛むことのメリット② むし歯になりにくい口内環境をつくる
食べ物をよく噛むことは、むし歯の予防にも深く関わっています。噛む動作によって唾液の分泌量が増え、唾液が本来持つ働きが十分に発揮されやすくなります。
唾液には、口の中の汚れを洗い流す効果やむし歯の原因となる細菌の増殖を抑える効果が期待できます。
また、溶けた歯の表面を修復する「再石灰化」を助けるといった重要な役割があります。
特に、食事やおやつの後にしっかり噛んで食べる習慣を身につけることで、子どものむし歯リスクを抑えやすい口内環境づくりにつながります。
■よく噛むことのメリット③ 顎の骨と筋肉の成長を支える
近年の食生活では、やわらかい食品を口にする機会が増え、子どもの顎が十分に使われにくい傾向があります。すると、顎の発達が不十分で、成長のバランスが崩れてしまうケースも少なくありません。
食事の中でしっかり噛む習慣を身につけることで、顎の骨や周囲の筋肉に適切な刺激が伝わり、健やかな成長を促すことができます。
また、硬すぎる物よりも歯応えがあり、大きな食材を使って前歯を使う必要があります。
その積み重ねが、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保しやすくなる、噛む力や飲み込む力の発達を助けるといったお口の健康につながりやすくなります。
■よく噛むことのメリット④ 発音や口まわりの機能を育てる
噛むという動作は、歯だけでなく、舌・唇・頬といった口の周囲の筋肉をバランスよく使う動きです。そのため、日常的によく噛んで食べることで、発音がはっきりしやすくなる効果も期待できます。
成長期の子どもにとって「よく噛むこと」は、口まわりの筋肉をしっかり使う習慣を育て、舌を正しく動かす感覚を身につけるうえでも重要です。これらは将来的な口呼吸の予防にもつながる、大切な土台になります。
■「よく噛む習慣」は子どもの将来を支える力へ
食事の中でしっかり噛むことは、単なる食べ方のマナーだけではありません。
よく噛む習慣には、
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顎の骨や筋肉の健やかな成長を促す
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発音や口まわりの機能の発達を助ける
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消化をスムーズにし、胃腸への負担を軽くする
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唾液の働きを高め、むし歯を防ぎやすくする
といった、子どもの成長に欠かせない多くのメリットがあります。
大切なのは、回数を厳しく意識させることではなく、自然と噛む回数が増える食材やおやつを選び、ゆっくり食べる環境を整えることです。当院ではお子様のお口の環境を整えるために定期検診も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
