みなさんこんにちは。
藤沢市の歯医者【Ken歯科】です。
「矯正治療は何年もかかる」というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
一般的に、全体矯正は2〜3年ほどの治療期間がかかることが多いです。
ただし、同じ治療法でも歯並びの症状や生活習慣によっては矯正期間が短く済む可能性があります。
それでは、どんな方であれば矯正治療がスムーズに進みやすいのでしょうか?
そこで今回は、治療がスムーズに進みやすい人の特徴や気をつけたいポイントをご紹介します。
目次
■矯正の治療期間を左右するポイント
矯正治療にかかる期間は「どんな装置を使うか」だけでは決まりません。
患者様ご自身の歯並びの状態や生活習慣によっても変わってきます。
主なポイントは以下の通りです。
※お口の状態・症例によって治療期間は異なります。
◎歯並びの症状
前歯の一部分の乱れを治したいなど、比較的軽い歯並びの乱れなら短い治療期間で済む場合もあります。しかし、複雑な歯並びの乱れや、全体的な噛み合わせを整える場合などは時間がかかります。
◎歯や骨の状態
歯の根の長さや顎の骨の硬さによって、歯が動きやすい人、動きにくい人もいます。10代の成長期や若い頃は骨の代謝が活発なため、治療期間がやや短くなる場合があります。
◎患者様の協力度
マウスピース矯正など取り外しができる装置の場合、決められた時間きちんと装着するか、通院をきちんと続けられるかが治療のスピードに関係することがあります。
そのため、「歯の条件」と「患者さんの取り組み方」の両方が関係して、矯正治療にかかる期間は変わってくるのです。
■治療がスムーズに進みやすい人の特徴
◎歯並びの乱れが軽度の方
歯の傾きや重なりが軽度であれば、大きな移動が必要なく、比較的短い期間で歯並びを整えることができます。
部分矯正の対象となる場合には、半年〜1年ほどで完了するケースもあります。
◎マウスピースなど、装着時間を守れる方
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必要です。
ただし、食事や歯みがきの際は自身で取り外しができるため、装着時間が短くなってしまうことがあります。
決められた時間を守れる方は治療計画通りに進みやすく、逆に装着時間が不足すると治療が長引く原因になります。
◎骨の代謝が活発な方
歯は骨の中で支えられていて、歯の吸収と再生を利用して歯を動かしていきます。そのため、骨の新陳代謝が活発な人は歯が動きやすい傾向があります。
特に若い世代は骨のやわらかいという特徴があり、治療が順調に進みやすいでしょう。
◎お口の健康を保てている方
むし歯や歯周病があると治療を優先して、矯正治療を一旦中断しなければいけない場合があります。毎日セルフケアを丁寧に行い、口腔内を清潔に保てている人は中断のリスクや治療計画の変更が少なく、スムーズに矯正を行うことができます。
◎定期的に通院を続けられる方
矯正は歯科医院での定期的な調整が必要です。
定期的に通院し、調整をきちんと受ける方はスムーズに治療が進みます。
■歯列矯正の治療期間を短くするためにできること
◎定期通院を欠かさない
予約のキャンセルや後回しは治療の遅延につながります。スケジュール通りに通院することが、スムーズに矯正治療を終えるために大切なポイントです。
◎矯正装置の使用ルールを守る
特にマウスピース矯正では自己管理がとても重要です。
1日の装着時間や交換のタイミングをしっかり守ることで、無駄な時間をかけずに効率よく治療を進められます。
◎毎日のセルフケアを丁寧に行う
歯みがきはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することでお口の環境を清潔に保ちやすくなります。
口腔内が健康であれば、むし歯や歯周病などの治療で矯正を中断する必要がなくなるため、治療は計画通りに進みやすくなります。
■歯の矯正の治療期間を知りたい方はご相談ください
矯正治療は患者様にとって長い道のりのように感じられることもありますが、「歯や骨の条件」や「患者様の協力度」によって、スムーズに終えられるかが決まります。
不正咬合(歯並びの乱れ)が軽度で、骨代謝が良く、セルフケアや装置の使用をしっかり守れる人は治療が滞ることなく、スムーズな治療が行えるでしょう。
大切なのは「短くすること」だけを目的にするのではなく、正しい噛み合わせと美しい歯並びを確実に手に入れることです。
当院では、患者様の歯並びとご希望を考慮して治療計画を立案していますので、お気軽にご相談ください。