小児矯正の床矯正ってなに?どんな症状で使う?|藤沢市の歯医者|Ken歯科

〒251-0037 神奈川県藤沢市 鵠沼海岸2-5-5

ブログ BLOG

小児矯正の床矯正ってなに?どんな症状で使う?


みなさんこんにちは。

藤沢市の歯医者【Ken歯科】です。


保護者の方はお子様の歯並びが気になる、という方も多いのではないでしょうか。

永久歯が生える前の段階では、顎の成長を味方につけた矯正治療を行うことができます。

そこで今回は小児矯正の床(しょう)矯正についてご紹介します。


■  床矯正とは


床矯正は、主に顎の成長途中のお子様に取り外し式の装置を使いながら、顎を広げ、正しい位置に永久歯が生えてくるように誘導する装置です。

6~12歳頃の、乳歯から永久歯が生え変わる時期が対象になることが多くなります。


永久歯が生え揃ったあとでワイヤー矯正をする場合は、歯をきれいに並べるスペースを確保する必要があり、歯が並ぶスペースが足りない際は抜歯が必要になります。

しかし、子どもの頃に床矯正を行うと正しく顎を広げることで永久歯の生えてくるスペースを確保でき、抜歯の可能性が軽減できます。


■  装置の巻き方


床矯正には「拡大ねじ」が組み込まれており、ねじの埋め込む方向やねじの種類を変えることで様々な働きをします。

ねじには、垂直に1つ穴が開いています。この穴にねじを巻く棒を差し込み、決められた方向にねじを回します。ねじを巻くペースや角度は、お子様の口の状態に合わせて指示があります。


※矢印を反対方向に巻くと巻き戻すことが可能です。

痛みが強い場合や巻き過ぎてしまった時は元に戻しましょう。


■  装置を入れる時間


床矯正の装着時間は、20時間程度を目安にしています。

床矯正は、装着時間が長いほど効果を発揮するので、
食事や歯みがきのタイミング以外は装着することをおすすめしています。


外すタイミングは、食べ物を食べる時や水以外の飲み物を飲む時です。

そのままつけていると、床矯正の装置に汚れがついたり、負担がかかったりすることがあります。

また、学校で発表をする時など、話しにくさにストレスを感じる時は外しても良いでしょう。


■  床矯正と歯みがき


床矯正は、取り外しができる装置のため、歯みがきは今まで通り行うようにしましょう。

乳歯から永久歯に生え変わる時期は、歯ぐきの境目や抜けた部分が凸凹して汚れがつきやすくなります。


歯の生え変わりの時期は自分で歯みがきをやりたいと思う時期ですが、磨きにくい状況のため、保護者の方は仕上げみがきをしてあげるのがおすすめです。


■  床装置の清掃の仕方


床矯正の装置は口の中に入れるため、きれいに清掃するようにしましょう。


◎床

歯ぐきの部分につく床の部分は、プラスチックの素材のため、歯ブラシで磨きましょう。

この時、歯みがき粉には研磨剤が入っている物もあるため、歯みがき粉はつけずに流水下で磨いてください。

装置をきれいにしたい場合は、専用の洗浄剤などを使って洗浄しましょう。


◎ねじの部分

ねじの部分は一番汚れのつきやすい部分です。

小さめの歯ブラシやタフトブラシを使うなど、細かい部分に毛先が当たるように磨きましょう。


◎ワイヤー部分

ワイヤー部分は強い力がかかると変形しやすいため、ブラシで優しく洗いましょう。


装置を外していても、食べ物を食べたあとにそのままつけると装置に汚れがついてしまいます。


食事やおやつを食べたあとは歯みがきをしてから、装置をつけるようにしましょう。

歯ブラシは、食べ物の汚れを落とすため、雑菌が付着しやすくなります。

歯を磨く歯ブラシと、装置を磨くブラシを分けて使うことで、より装置や口の中の清潔を保つことができます。


装置に汚れがこびりつくと、修理が必要な場合もあります。

床矯正装置は、清潔に保つようにしましょう。

また、踏んだり、鞄の中にそのまま入れたりすると、破損する可能性があります。

必ずケースに入れて保管するようにしてください。


■  抜歯の可能性を低くする床矯正は負担を軽減する


床矯正で、歯を並べるスペースが確保できると、永久歯も並びやすくなります。

また、ワイヤー部分で正しい位置に歯が生えてくるように誘導をする役割もあります。

お子様は顎の骨も柔らかく歯が動きやすいため、矯正治療の負担を軽減でき、歯並びの改善がスムーズに進むことも多いです。

床矯正をご希望の方はお気軽にご相談ください。


ken歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら